政令指定都市/地方公務員(土木職)の思慮

現在26歳。若手公僕が仕事・社会の雑感を綴る。

【給料】地方公務員1年目の給料(H27年5月-6月)

なぜ給料を晒すのか?

 公僕として生活していると「僕らの税金で給料もらっているんでしょ」というような話をよく聞く。「いや、若いうちは薄給ですよ~」と適当に流して終わらすのだが、ある時ふと思う。

 

薄給がわかりきった若手の公僕の給料であっても注目されるんだな。

 

また私が就職活動をしているとき、若手の公僕の給料について何度もネット検索したが、具体的なものは分からなかったと記憶している。30代40代の平均年収等はすぐにヒットするが、そのようなことを知っても、直近の20代がどのような生活になるかのイメージは湧かなかった。

 

 ・・・若手の公僕の給料って需要があるのじゃないか?

 

これが地方公務員の給料だ

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少々見づらいが、これが採用2~3ヵ月目の給料。赤線は月収(税金等の控除分を除いたもの)、青線は手取り、棒グラフは手取りの内訳を示す。

どうでしょうか。手取りの多寡について、どのように思われるのか興味がある。

 

ちなみに、若手公僕が初めて給料を貰ったときの所感は「ま、公僕やしこんなものか。」で、幸福感は特段感じなかった。それよりもその頃は、学生時代と比べて時間的な余裕がなく、且つ新しい事をどんどん覚えなければならないので、心が折れそうになっていたことを覚えている。

 

ちなみに、グラフに書かれてある文字の説明はこちら。

固定支給額とは?

基本給、地域手当、扶養手当、住宅手当を足したもの。

若手公僕は独身実家住まいなので地域手当のみ貰っている。地域手当は基本給に一定の割合を掛けた金額。その割合は各自治体により異なる。最大は東京特別区の20%。

控除額とは?

共済組合費、所得税、住民税、労働組合費等の給料から引かれるもの。

なお、住民税は前年度の収入により決定されるため、1年目は引かれることはない。

変動支給額とは?

時間外手当のように、毎月変動するもの。

時給に支給率を掛けたものが残業中の単価となる。支給率は大きく分けると、1.25倍(就業後〜午後10時)、1.5倍(午後10時〜)、1.35倍(休日)の3つとなる。残業時間が60時間を超えると率が変わるが、それについては割愛する。

 

ちなみに、若手公僕の時給は1500円程度なので、1時間残業したら1500円×1.25=1875円もの時間外手当が貰えることになる。学生バイトがどれほど安い給料で働かされているかが分かります。 

 

  ほとんど働いていないのに、夏のボーナスが貰える

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月収や福利厚生について考えることは重要だが、それ以上に注目すべきはボーナス。社会人にとって、1番の楽しみではないだろうか。

 

1年目の場合、夏のボーナスが貰えないこともあるらしいが、若手公僕は10万円程度貰うことができた。ありがたい。

 

公僕のボーナスは人事院勧告を参考にして決定されるので、毎年若干変化するが、4ヵ月分(夏2ヵ月、冬2ヵ月)程度貰える。

 

大企業には到底及びませんが、これだけ貰えたら十分でしょう。

 

6月の手取りは24万程度。ただし、ほとんどは残業によるもの

6月の手取りは24万円程度となった。若手公僕は独身実家住まいなので、自由に使えるお金が24万円程度ともなると、大いに豪遊できるはず、、、だった。この月は5月働いた分の時間外手当が7万円ほど加算されているが、これを残業時間に換算すると40時間程度となる。

 

入庁2ヶ月目にして40時間も残業をしたのだ。

 

当然、3ヶ月目(6月)も沢山残業をすることになるので、お金を使う時間はない。ポジティブに考えると「お金がどんどん溜まる」ということだが、それとトレードオフで「自らの自由な時間を失う」こととなる。どちらを重視すべきか言うまでもない。

 

なぜそんなに残業しなければならないのか気になると思うが、それは別の記事に書くことにする。

 

それでは。